リフォーム営業の仕事を店舗・住宅合わせて13年勤めていますが、リフォームの営業マンは世の中的に特に必要の無い仕事だと思っています。
自分の仕事を「いらない仕事」と表現する事に抵抗はありますが、本音でいらない仕事だと思っています。
- 施工に関しては職人の方が詳しい
- 商品に関してはメーカーの方が詳しい
- 建築知識は建築士の方が高い
- デザインはデザイナーの方がセンスがいい
リフォーム営業のどの側面をとっても一番手ではないのです。
専門性の無い職業であり、誰でもすぐに出来る仕事とも言えます。
求人を見ても「業界未経験」が歓迎される職種になります。
正社員で何歳からでも始めれて経験も必要としない職業は他にあるでしょうか?
あまりないのですよね。
この記事リフォーム営業は世の中的に「いらない職業」だとゆう事を理解した上で「なくてはならない存在」になる為に必要な事を書いています。
リフォーム営業よりも職人の方が立場が上
ハウスメーカー系のリフォーム会社は営業の権限は大きいのですが、地域密着系のリフォーム会社の場合職人の方が立場が上の場合が多く見られます。
職人のパシリのような事をしている営業マンも多々います。
実際にリフォームをした時にいざ工事が始まると営業マンの力の無さにビックリした人もいるのではないでしょうか?
これは工事の事を何も知らない営業マンだからこそ起こる事であります。
本来であれば
仕事をあげる立場→営業マン
仕事を貰う立場→職人
このような構図になるので立場は営業マンの方が上になるのですが、営業マンの知識や経験の無さが立場を逆転させてしまうのです。
専門性の高い商品はショールームに行く方がいい
システムキッチンやシステムバスの場合リフォーム営業に商品の特徴を聞くよりショールームで話しを聞く方が商品の専門性の高い話しを聞けるので参考になる場合が多いです。
どんな暮らしをしたいかを伝える事で的確な答えを出してくれるのもショールームになります。
商品の事はショールームや電話やメールのお問合わせでメーカーの人に聞く方が確実な内容を聞く事が出来ます。
商品の専門性はリフォーム営業よりも、メーカーに聞く方が確実です。
家の構造は建築士に聞かないとわからない
家の構造については建築士に聞く事が一番です。
僕も構造を触る工事に関してはプランや計画を立てますが最終確認は建築士に相談をした上で決定します。
独学でやって出来ない事ではありませんが、細かい知識はやはり建築士には敵いません。
リフォームの場合ほとんどの場合建築士の知識が必要になる事はありません。
家の表面上しか触らない工事が多いからです。
建築士の知識が必要な施工は耐震工事や構造補強工事や間取り変更等の工事のみになります。
耐震工事においては建築士でもわからないと答える人もいてます。
リフォームに関しては建築士の知識が必要な場合は少ないですが、必要な時リフォームの営業マンよりも建築士の方が頼りになるのは事実です。
空間をコーディネートするならデザイナーの方がセンスがいい
リノベーションで部屋をおしゃれに仕上げたいのであれば、デザイナーに相談する方が豊富な知識や経験で提案をしてくれます。
リフォームで看板を上げている会社よりもリノベーションで看板を上げている会社の方がそもそも得意な分野になります。
このようにどの内容に関してもナンバーワンではない職業がリフォーム営業の仕事になります。
リフォーム営業の仕事は幅広く知識を得る事に意味がある
世の中的に必要の無いリフォーム営業の仕事ですが、その中でどうすれば存在価値を出す事が出来るのか?
わかりやすく表現すると「パワプロくんのオールA」を目指します。
パワプロくんではSクラスまでありますがSクラスはその道のトップの「職人」や「メーカー」や「建築士」になります。
リフォーム営業は全ての分野でAランクを目指す事を目標において下さい。
一番にならなくても他の分野に関しても詳しい人を目指して下さい。
施工に関しては職人には敵いません。他の分野では職人以上の知識を手に入れて下さい。
それを全ての分野で発揮する事が出来れば、職人もメーカーも建築士も仕事に関わる人全てにバカにされる事もありません。むしろ頼りになる存在になります。
お客様対応の時もオールAのあなたには価値があります。
全ての分野の知識がある営業マンの場合専門分野でわからない事を確認する行動をするだけでお客様からすると価値がある頼りになる存在になります。
大きなリフォームでは段取り・工程に意識を向けましょう
大きな工事だけではなく数日かかる工事の場合全体の流れを把握し無理や無駄のない工事を進めれるように意識して下さい。
あなたの現場がやりやすいと感じてくれた職人から味方になってくれます。
職人に味方になってもらうと全ての工事がプラスの方向に進むようになります。
細かい仕上がりの部分でも相談がくるようになりますので、万が一の場合の対応もスムーズに進むようになります。
最初は現場管理に手を焼くかもしれませんが、段取りや工程に意識を向けて仕事をしていると必ずスムーズに進むようになります。
現場には工程通り進んでいるか?を確認しに行く程度で時間の自由度が増します。
準備が出来ていないと結局のところ現場にいかないといけないタイミングが増えるので時間に追われる仕事になります。
- 材料が足りないから持ってきて
- 家具移動するから来て
- ゴミ取りに来て
職人のパシリのような雑用ばかりを言われている人は、段取りに意識を向けた仕事をして下さい。
このような事は営業の仕事ではありません。
しかし今のリフォーム現場では予算が無く人を入れる事が出来なかったり、最初から最後までをやらないといけないので準備の時間が取れなかったり、様々な理由でこのような状況を目にします。
職人を味方につける事で上で書いている問題点は全て改善されます。
まとめ
リフォームの営業マンは何の専門家でもありません。
いなくても世の中として何も困らない職業であります。
全ての事は中途半端で悪く言えば職人とお客様の間で中間マージンを抜く仕事と言う事も出来ます。
このような仕事なので専門的な事をしている人にバカにされる事も多々あります。
このような仕事だとゆう事を受け入れた上でどのような仕事をするのか?はあなた次第になります。
リフォーム営業として一人前になるには幅広い知識が必要になります。
商品は年々アップデートされていくので毎年商品知識を追っていくだけでも大変な事になります。
商品の定価も掛率も年々変わっていくので、色々なメーカーの商品を追うのは限界があります。
少なからず相見積もり先が出してくる一般的な商品の知識は最低限入れるようにしておきましょう。
施工そのものは現場により様々ですが経験を積めば対応できるようになりますし、真剣に取り組んでいたら応用も効くようになります。
覚える事が多く安月給の仕事ですのでリフォームが好きな人でないと続かない仕事だと思います。
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