リフォームをする時に多くの人がまず利用するのが一括見積サイトになります。
リフォームは人生で数回しか経験をする事がないイベントですので、リフォーム会社を知らない人が多いのが一括見積サイトを使う人が多い理由として挙げられます。
そこで信頼できそうな一括見積サイトを探し複数のリフォーム会社を紹介してもらいリフォームをする流れが世の中に出来つつあります。
しかし一括見積サイトに登録をしたのにリフォーム会社から連絡がこない経験をした事がある人も多いのではないでしょうか?
連絡がこない理由は何故なのでしょうか?
ここでは一括見積サイトのシステムと連絡がこない理由について解説してきます。
一括見積サイトが直接リフォーム会社を指定できる訳ではない
お客様が一括見積サイトにリフォーム会社が登録をする時に
- 対応できる地域
- 対応できる施工
このような情報を登録する事になります。
お客様が一括見積サイトに登録をすると地域と施工内容に対応ができるリフォーム会社に連絡が入ります。
この時に入る連絡は強制ではありません。
あくまでもリフォーム会社独自の判断でそのお客様にアプローチをかけるか否かを検討します。
そこで対応する事を決めたリフォーム会社がお客様に連絡をする流れになります。
あくまでも一括見積サイトは窓口でありその案件に対応するかの判断はリフォーム会社にあります。
まずは一括見積サイトがリフォーム会社に強制的に案件に対応するように言える立場にない事を踏まえておきましょう。
案件には人気の案件と人気の無い案件がある
リフォームの内容により人気のある案件と人気の無い案件があります。
見積金額が上がる工事や利益率のいい工事等は人気があります。
言い方を選ばずに言うと「割のいい工事」は人気があります。
逆に利益率の悪い工事や見積り金額の低い工事は人気の無い案件になります。
手間はかかるがお金にならない工事はリフォーム会社は避けます。
人気の無い工事で一括見積サイトを利用すると対応したがるリフォーム会社が少ないので
「登録したのに連絡がない」
このような事態が起きます。
一括見積サイトも商売で運営している訳なので何処のリフォーム会社も対応しない事に対して対応しない事は問題であると言えます。
しかし大元を辿れば割のいい工事ではない事が原因となります。
繁忙期は返信率が低い
繁忙期は一括見積サイトからのお客様に対応できないリフォーム会社も多々あります。
自社のチラシや広告での集客を捌くのにいっぱいになり人も時間も足りなくなります。
直接の反響に対応しないと会社のイメージダウンに繋がりますが、一括見積サイトであれば直接のイメージダウンに繋がりません。
あくまでもお客様は「一括見積サイトに登録したのに何の連絡もこない」と一括見積サイトのイメージが悪くなります。
リフォーム会社も自社のイメージは大事なので繁忙期は自社の名前で集客できているお客様を優先する事になります。
登録しているリフォーム会社が少ない地域もある
一括見積サイトの中でも地域により登録業者の数に違いはあります。
大都市と田舎では登録している会社の数が大きく違います。
そもそものリフォーム会社の数が大都市の方が多いのですが、そこにプラスして一括見積サイトには業者登録へのハードルがあります。
- 建設業の許可
- 会社の決算
- 会社の経歴
1部ですがこのような内容で審査を受ける事になり、審査に通ったリフォーム会社のみが一括見積サイトに登録できる事になります。
田舎の地域ではリフォーム会社の絶対数が少ない上に登録ハードルをクリアできないリフォーム会社も多くあります。
一括見積サイトに登録する審査ですが
これは利用されるお客様に一定の信用を担保する物でもありますので審査がある事が「お客様の為」なのですが、田舎の方であれば逆に働く事になります。
お客様・一括見積サイト・リフォーム会社の関係まとめ
3者の関係性の中の一括見積サイトの立ち位置としてはリフォームをしたいお客様をリフォーム会社に紹介する事でそこに強制力はありません。
一括見積サイトがリフォーム工事を行う訳ではありません。
リフォームの性質上実際に現場を見ないと正確な見積りを作れない時があり、また各社独自の金額設定になる為確実な見積りを作成する事はできません。
仮に一括見積サイトが各社から情報を集めシステムを組んだとしてもそこには金額の誤差が生じる前提になり、お客様が金額の誤差を許容したとしてもそこに表示したリフォーム会社が対応できるかはわかりません。
システムを追加するとそこには導入費用や固定経費が必要になる為、サイト運営の固定経費が上がります。
登録料が高くなると登録するリフォーム会社が減る可能性もありますし、お客様に一部負担を求めると利用するお客様の数が減る事になります。
あくまでも一括見積サイトはお客様をリフォーム会社に紹介する事にあり、そのお客様にアプローチするかの判断はリフォーム会社になります。
リフォーム会社の1件にかかる経費は工事の大小で大きく変わらない
リフォーム会社が1件の案件をご契約頂くまでに必要な経費は工事の大小により大きく変わる事はありません。
- 訪問時のガソリン代
- 見積書の表紙代・紙代
- 印刷代
- 契約書の代金
このような経費は工事の大小に関わらず同じだけ必要になります。
工事の内容により見積り内容が増えるので紙代や印刷代が少し高くなる程度の違いしかありません。
あとは営業の時間を使う事になるのですが、基本的にリフォーム営業は過酷な労働環境なのでそこに固定残業以外の賃金を支払う会社はほぼないので人件費が増える事もありません。
金額の違いがでない所もポイントになりますので踏まえておきましょう。
リフォーム会社がアプローチをしない案件
次にリフォーム会社がアプローチをかけない案件になります。
ここまでに「割の悪い案件にはアプローチをしない」と書きましたが、もう少し掘り下げて書いていきます。
結局の所割の悪い案件にはリフォーム会社がアプローチをしない事が大前提になります。
- リフォーム会社が専門業者に依頼する案件
- お客様が費用を見て高いと感じる案件
- 利益率の低い案件
- 見積金額が低い案件
以上のような案件にはリフォーム会社は手を出さない傾向があります。
まずは一括見積サイトとリフォーム会社の契約関係について知っていきましょう。
一括見積サイトは月額制と案件制にわかれています。
まずはこの状況を踏まえて置く必要があります。
案件を紹介して頂く事はリフォーム会社的にありがたい事なのですが、内容により手を出しにくい案件があるのです。
リフォーム会社が専門業者に依頼する案件
具体的には以下の記事に書いてあるような案件が単体の場合アプローチをかけません。
他に安く施工が可能な事をリフォーム会社が知っているのでそのような案件には手を出しません。
- 畳・襖・障子
- 枠の入替をしない建具の入替
- 丁番の交換・調整
- 鍵の交換
- フローリングなどのリペア
このような工事はリフォーム会社が専門業者に依頼する施工になりますので、専門業者の方が金額が安くなるので手を出さない傾向にあります。
契約金額も小さいので紹介料を一括見積サイトに取られると利益にならず赤字になる可能性もあります。
お客様が費用を見て高いと感じる案件
実際に見積りを取った事があるお客様には経験がある人もいるかもしれませんが
「この工事にこんなにお金がかかるの?」
こんな経験をした事がある人もいるかと思います。
そしてこの感覚は小さい工事に関して起こる可能性が高くなります。
ちょっとした事とお客様は思う内容程金額が高く感じる事になると思います。
する事は少しになるのですが小さい施工でも職人を動かす最低金額が必要になります。
最低金額が仮に¥5,000で設定しているリフォーム会社の場合利益を載せると見積り金額としては¥7,000前後の見積りが提出される事になります。
5分で終わる内容であっても職人費用として¥7,000の費用が必要になります。
上の方で書いていますが案件の大小によりかかる経費は大きくは変わりません。
どれだけ小さい工事でも諸経費の最低金額も必要になります。
リフォーム会社にもよりますが諸経費の下限は¥1,000~¥2,000で設定しています。
これがリフォーム会社の現状になります。
少しの内容であればお客様は数千円で出来ると考えますが実際には1万円以上の費用が必要になります。
この状態ではお客様は「高い」と感じる事でしょう。
実際には数千円の違いでしかありませんが100万円の見積りの数千円と1万円前後の見積りの数千円の誤差は大きく感じます。
高く感じられるとわかっている内容の時リフォーム会社は一括見積サイト経由の案件に動かなくなります。
利益率・見積り金額の小さな案件
上で書いているように1万円の工事の内容の場合基本的にリフォーム会社は動きません。
リフォーム会社の基本的な利益率は30%前後で見積りを作成します。
1万円の30%は3千円になります。
案件制の一括見積サイトの最低紹介料が1万円に設定されていると、仕事をしてマイナスになる事になります。
月額制の一括見積サイトであっても月額費でアプローチできる件数が限られているサイトでは数件の枠の中の貴重な1件を使ってアプローチする事はありません。
100万円の工事も1万円の工事も1件は1件の扱いになります。
以下の内容は案件制の一括見積サイトの特徴になります。
基本的に紹介料は予算の金額により決められます。
お客様にヒアリングをして一括見積サイトが設定しているのですが、明らかにその金額内で施工を行うのが無理なケースがあります。
ヒアリングしている人はリフォームの現場のプロではありません。
正確な施工内容を把握していない事があり、このような案件にはリフォーム会社は手を出しません。
紹介料の設定には幅が持たされており10万円~20万円が〇万円と設定されています。
利益率が30%として考えると3万円~6万円の利益になります。
この場合20万円に近ければ近い程「割のいい仕事」になり、10万円に近づけば近づく程「割の悪い仕事」になります。
工事の内容が大きくなれば金額の幅をリフォーム会社もしませんが、工事の内容が小さいと意識しないといけないポイントになります。
一括見積サイトに登録したのに連絡がこない原因まとめ
冒頭でお話しした通りリフォーム会社は結局のところ割の悪い仕事には対応できないのが現状です。
反響1つに費用が必要になるのでアプローチができない場面があります。
そういった面を一括見積サイトが改善する課題はありますが、一概に一括見積サイトだけの責任にできないのも現状としてはあります。
この点を考慮して一括見積サイトを選ぶ必要があります。
では次にどのような工事にはどのような一括見積サイトを利用するのがいいのか?になります。
リフォームの内容により一括見積サイトを変える
一括見積サイトを使う際にはリフォーム工事の大きさで選ぶのが最善になります。
大きな工事であれば色々なリフォーム会社が案件獲得に動き始めます。
この場合はどの一括見積サイトを利用してもリフォーム会社からの連絡がない問題は起こりません。
大きな工事の場合は下記の記事でご紹介している一括見積サイトをご利用下さい。
複数ご紹介していますが何処を使うかお悩みの場合はホームプロを選ばれると問題ありません。
工事の見積り金額が50万円を超えるぐらいの工事であれば反応は良くなります。
20万円を超える内容になると連絡がこない現象もほぼほぼ起こる事はありません。
基本的には上記でご紹介している一括見積サイトを利用する事で問題はないのですが
- ガスコンロの入替
- レンジフードの入替
- 水栓の入替
以上のような工事は性能のいい高額商品を選定しない限り10万円以下の工事になります。
10万円以下の場合割の悪い工事となり反応が悪くなります。
このような工事になると利用する一括見積サイトを変える必要があります。
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